構文解析器の活用方法

構文解析

システム改定やマイグレーションの現場で、仕様書の不備や、経験者の不足などにより、既存プログラム構造がはっきりとしないことが多々あります。

一般的には、プログラムソースからリバースエンジニアリングを行った後に、プログラムの改定やコンバート作業を行うわけですが、非常に手間がかかります。

このような時、ANTLRなどの構文解析器を行いるのもひとつの方法です。

既存プログラムソースを入力データとして、抽象構文木(AST)といった言語に依存しない表現へと変換、そのASTからドキュメントやコンバートソースの生成を行うといった手順となります。

構文解析器はコンパイラやインタプリタ、言語コンバーターなどに利用される技術であり、習得難易度は高いものの、有効に活用するとできることの幅が広がります。

プログラム本数が少ない場合は、人力でリバースした方が早いのですが、大規模開発の場合は構文解析を行うツールを作成した方が、コストが低く、品質も高くなる傾向があります。

弊社では、COBOLからJAVAへのコンバートなどで構文解析の技術を利用しています。

また、構文解析に強いスペシャリストをそろえており、新たなツールの作成も可能です、システム改定など既存プログラム資産の活用方法についてお悩みの場合、一度ご相談いただけたらと思います。

前の記事

Spring Bootとは?

次の記事

SCRUM導入のコツ